先日のクライアントさんとのセッションでのシェアをさせて頂きます。
①今の職場で引き続き仕事をするのか、②転職をするのか、③一旦仕事を辞めるのか。
どれを選択するのかが決めきらないという状態でした。
①を選ぶと満たされないかもしれないけど②だと納得できそうだけど、実際は③なのかもしれない。。
とどの道に進むのが最適かが分からなくなってしまったというUさんでした。
一見すると、選択肢が多いことは良いということというイメージがあります。
しかし、脳科学や行動経済学の研究では、選択肢の豊富さは私たちを悩ませて、決断力を鈍らせることがわかっているんですね。
ある実験で、連休にお店の試食コーナーに21種類のアイスクリームを揃えた時と、5種類のアイスクリームを揃えた連休で、売上にどのような差が出るのかを実験しました。
すると、アイスクリームの種類が豊富な時は多くのお客様が集まり、売り場には大いに賑わいました。
選択肢の多い試食コーナーはお客さんを「色々選べる!」と楽しくさせ、多くの人を引きつけたそうです。
けれど、試食後にアイスクリームを購入したお客様の割合を調べた所、結果はなんと、5種類のアイスクリームを揃えた連休の方が良い記録を出しました。
なぜだと思いますか?
それは、選択が絞り込まれた方が決断を下しやすいからなんですね。
この実験の結果は多種多様なビジネスに応用され、今では
「豊富な選択肢を与えるよりも、選択肢を絞り込んで提示した方が成果につながる」と考えられるようになっています。
では自分声の優先順位をはっきりさせる方法とはどのようにすれば良いのでしょうか。
冒頭でお伝えしたクライアントUさんは、まさに豊富な選択肢に悩まされている真っ最中でした。
人生における悩みの多くは仕事(キャリヤ・夢・将来)、人間関係(結婚・恋愛・職場)、お金、健康に集約されると言われています。
こうした状況を変化させるには、一度、立ち止まって問題を整理する必要があります。
そこで、私がクライアントさんにお勧めした方法は、クライアントさんが尊敬できる人を想像して頂き「その人ならどうするのか」をイメージして頂きました。
最終的にクライアントさんは、一旦仕事を辞めて転職活動をすることになりました。
まずは、精神的にも肉体的にも疲れている状態から抜け出して、どんなことに喜びややりがいを感じるかを深掘りをしていく中で答えを見つけていきました。
選択肢が多すぎて決められない時に重要なのは、あなたが決めやすい状態を作ることが大切です。
何が自分にとって大切なのか。
人生で大切にしていきたい価値観はどんなものなのか。
日頃、曖昧になっている根本的な問いかけをしながら、1年後、3年後、5年後と自分の姿をイメージすることや「尊敬するあの人ならこんな時、どうするのかな?」と想像すること。
そうやって絞り込んだ選択肢を実行した場合、どんな毎日になって、どんな気持ちで過ごせるのかな。
ということを想像してみてくださいね。
プラスな気持ちになっていれば、主体的に決めることができるようになり、結果として自分軸で決めることができて具体化していきます。
そして、自然に自信もついていきますよ。
まとめです。
選択肢が多い時は、まずは選択肢を絞ってみましょう。
それでも、複雑に入り込んでいる時は様々なテクニックを使って本当の自分の答えは何か?を
追求していきましょう。自分で行うのが難しかったら、コーチや誰かの助けを得てみましょう。
この繰り返しを人生の中で行っていくことで、段々と自分軸で生きていくあなたになれますよ。